パワーハラスメント（パワハラ）の定義は何ですか？

パワーハラスメントとは、職場において行われる①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるものをいいます。

「業務上必要かつ相当な範囲」で行われる適正な指示や指導は、パワハラには該当しません。
しかし、一見適切な指導に見えても、その言動が行われる目的・頻度・継続性や、労働者側の問題行動の有無・程度などによっては、パワハラに該当する場合もあります。
また、「労働者」には、正社員、パート、アルバイト、契約社員など、事業主が雇用するすべての労働者が含まれます。

パワハラは、暴力、精神的な攻撃、無視、仲間外れ、不可能な業務の強制、能力とはかけ離れた程度の低い業務の指示など、さまざまな形をとります。
パワハラにあたるか否かの判断や証拠の収集には、法律に関する知識が必要となりますので、慰謝料請求をお考えの方は弁護士に相談されることをおすすめします。