監修者情報
- 資格
- 弁護士
- 所属
- 東京弁護士会
- 出身大学
- 青山学院大学法学部,専修大学法科大学院
弁護士の仕事は,法的紛争を解決に導くことだけでなく,依頼者の方の不安や悩みを解消することにもあると考えています。些細なことでも不安や悩みをお持ちであれば,気軽に弁護士に相談していただけたらと思います。依頼者の方にご満足いただけるリーガル・サービスを提供していけるよう全力で取り組んでいく所存です。
残業代請求コラム
公開日: 更新日:
「未払いの残業代があるけど、あとでまとめて請求すればいいか!」
皆さまは、未払い残業代の請求に時効があるのをご存じでしょうか?
残業をしていたけれど支払ってもらっていなかった残業代を後日まとめて請求しようと考えていたら、時効で消滅し、請求できなくなってしまったという可能性があります。これが、残業代請求の大きな落とし穴です。
そこで、本コラムでは、未払い残業代請求の時効とは何か、請求期間はいつからいつまでなのか。また、時効を止めるにはどのような方法があるのかについて、詳しく解説します。
現在の法律では、未払い残業代を請求できる権利の時効は「3年」と定められています。未払い残業代の時効は、本来支払われるはずだった『給料日の翌日』からカウントが始まり、給料日の翌日から3年が経過した残業代は毎月順番に消滅していきます。つまり、行動を先延ばしにしていると、古い月の残業代から毎月消滅し取り戻せなくなってしまうのです。
詳しい時効の起算点や法律上のルールについては、以下の記事をご覧ください。
毎月消滅していく残業代の時効は、会社に対して明確に支払いを求める意思を示し、法的な手続をとることでストップできる可能性があります。
時効を止める方法はいくつかありますが、時間が迫っている場合にまず取るべき行動は『内容証明郵便による催告』です。内容証明郵便で催告書を送ることで、時効の完成を6ヵ月間ストップさせることができます。
内容証明郵便を使用すると、郵便局が「いつ」「誰が」「どのような内容の文章を」送ったかを公的に証明してくれるため、会社側の「そんな手紙は受け取っていない」などの言い逃れを回避することが可能です。
まずは催告で時間を稼ぎ、その間に証拠集めや本格的な請求準備を進めましょう。
【具体的な手順】
会社側と「未払い残業代の支払いについて話し合いましょう」という合意を交わすことで、時効をストップさせる方法です。合意が成立すると、そこから最長1年間、時効の消滅を待ってもらうことができます。裁判などに発展させず、じっくりと交渉や残業代の計算を行いたい場合に有効です。
【具体的な手順】
書面での合意が必須であり、口頭での「あとで話し合おう」という約束だけでは法的効力はありません。
<注意点>
催告(内容証明郵便の送付)によって一時的に時効が止まっている6ヵ月の間に、裁判所を通じて労働審判や訴訟を起こします。
これらの法的な手続を申し立てることで時効は完全にストップし、最終的に権利が確定すれば、時効のカウントダウンはゼロに「リセット」されます。
【具体的な手順】
裁判を起こさなくても、会社側が未払い残業代の存在を認めた場合(未払い分の一部を支払った、未払いであることを認める念書にサインした、など)は、法的に「承認」したとみなされ、その時点で時効はゼロに「リセット」されます。
時効を一時的にストップさせる方法としては、「催告」と「協議を行う旨の合意成立」がありますが、「催告」もしくは「協議を行う旨の合意成立」、どちらか一方の手続しか使えません。
具体的に説明すると、「内容証明(催告)で6ヵ月引き延ばしたあとに、さらに合意書を交わして時効を延ばす(またはその逆)」といったように、2つを組み合わせて期限を延長し続けることは法律上禁止されています。一時停止している期間内に「裁判上の請求」へ進むか、会社の「承認」を得なければ時効を迎えてしまうため、計画的なスピード対応が不可欠です。
残業代を適切に請求するためには、正しい順番で計画的に準備を進めることが不可欠です。感情的になって会社へ直接文句を言っても、はぐらかされたり証拠を隠滅されたりする危険があります。具体的にどのような手順で進めるべきか解説します。
最初にすべきことは、自分が残業した事実を証明する客観的な証拠を集めることです。
証拠があるほうが、よりこちらの主張に近い内容で交渉をまとめられる可能性が高くなりますので、可能な限り確保するようにしてください。
なお、「退職してしまってタイムカードなどの証拠を手に入れることができない」という方も諦める必要はありません。まずは残業代請求に詳しい弁護士に相談してみましょう。
証拠が揃ったら、ご自身の基礎時給に労働基準法で定められた割増率を掛けて算出します。 深夜労働や休日出勤が混ざっていると計算は複雑になり、さらに時効が過ぎてしまった分とまだ間に合う分を正確に分けて計算しなければなりません。
金額に間違いがあると、反論する隙を会社に与えてしまう原因にもなります。ご自身で1円単位まで正確に計算するのは非常に困難なため、この段階では「だいたいの目安」が分かれば十分です。
証拠集めや計算に不安がある場合は、弁護士に依頼して会社との交渉を任せるのが有効な選択肢です。法律の専門家が代理人として間に入ることで、会社側も適当な言い逃れができなくなり、真剣に対応する傾向があります。また、直接会社とやり取りする精神的なストレスから解放され、時効を止める手続も迅速に行ってくれます。
労働者の方ご自身で会社と戦うのは、想像以上に労力がかかります。弁護士に依頼することで、以下のような強力なサポートを受けられます。
弁護士に依頼することで、証拠の確保や任意交渉がスムーズに進み、未払い残業代を取り戻せる可能性が格段に高まります。
また、複雑な残業代計算を正確に行い、個人では見落としがちな「遅延損害金」なども含めて、法律上請求できる最大の金額を算出・請求することができます。
弁護士に依頼することで、会社との交渉をすべて任せることができるため、精神的な負担から解放されます。また、交渉が決裂して労働審判や訴訟に発展した場合でもサポートしてもらえるため、安心して残業代請求を進めることができます。
退職後に残業代請求するときには、労働者の手元に証拠がないケースが多いです。弁護士に依頼すれば、会社に対して「受任通知」を送り、会社に対して「労働時間の記録を開示せよ」と要求します(証拠開示請求)。
未払い残業代の時効は3年となっており、毎月の給料日が来るたびに過去のお金が消滅してしまいます。損をしないためには、証拠を集め、内容証明郵便などを利用して早めに時効を止める手続をすることが重要です。
ただ、未払い残業代を請求したとしても、会社の対応によっては、労働審判や訴訟まで進めないといけないケースがあります。また、会社との直接交渉は精神的な負担も大きいため、あなたの代理人となって手続を進めてくれる弁護士に任せるのがベターでしょう。
残業代請求は、ある意味、時間との勝負です。未払い残業代をしっかりと取り戻したいとお考えの方は、お一人で悩まず、弁護士に相談してアドバイスを受けることをおすすめします。
アディーレ法律事務所では、残業代請求に関するご相談は何度でも無料です。
残業代請求をアディーレ法律事務所にご相談・ご依頼いただく場合、原則として、成果が得られるまでは費用のお支払いは不要という「成功報酬制」です。
そして、原則として、この報酬は獲得した残業代などからのお支払いとなるため、あらかじめ弁護士費用をご用意いただく必要はありません(※)。
お手元からのお支払いはないため、安心してご依頼いただけます。
また、アディーレ独自の「損はさせない保証」により、原則として、成果を超える弁護士費用の負担はないため費用倒れの心配がありません(※)。
「残業代を請求しようか迷っている…」という方は、一度お気軽にご相談ください。
弁護士の仕事は,法的紛争を解決に導くことだけでなく,依頼者の方の不安や悩みを解消することにもあると考えています。些細なことでも不安や悩みをお持ちであれば,気軽に弁護士に相談していただけたらと思います。依頼者の方にご満足いただけるリーガル・サービスを提供していけるよう全力で取り組んでいく所存です。
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