ケース 91 会社の一方的な感情で突然の解雇。弁護士の巧みな交渉により,解決金約108万円を獲得!
- Aさんの解決事例(男性・30歳代)
- ご依頼内容 不当解雇・退職
- 雇用形態 正社員
接骨院で働いていたAさん。働きだしてから1年が経ったある日,雇用保険が未加入なことに疑問を持ち,院長に問い合わせましたが,「雇用保険に加入させるかどうかは私が決める」と一蹴されてしまいました。そして後日,院長から突然,「勤務態度の悪さ」を原因として解雇を告げられてしまいました。軽度のミスはあったにせよ,解雇されるほどのミスはしておらず,解雇に納得できなかったAさんは,「雇用契約を継続してほしい」と院長に訴えかけましたが,聞く耳を持ってもらえませんでした。そこで,労働トラブルに力を入れている弁護士の話を聞きたいと考え,当事務所にご相談くださいました。
Aさんから詳しくお話を伺ったところ,ミスで注意や指摘を受けたことがあるのは事実だが,重大な労働義務の違反はないとのことでした。また,雇用保険のことを指摘したため,解雇されたのではないかという疑念を持っていらっしゃいました。弁護士は,事情を聴く限り,会社が突然解雇をすることは認められるものではなく,不当解雇を争う余地が十分にあることをご説明しました。
ご依頼を受け,弁護士は,すぐに会社との交渉を開始しました。指摘されているAさんの勤務態度については,解雇の理由に当たらないこと,雇用保険に加入していないことが解雇の理由であるのなら,それは認められるものではなく,解雇は無効であることを記載した書面を作成し,強く主張していきました。院の代理人である弁護士が書面に対する返答で金銭による解決を申し出てきたため,当事務所の弁護士は,Aさんが希望する金額を獲得できるように交渉を続けました。その結果,給与6ヵ月分に相当する約108万円が解決金として支払われることで合意に至りました。