ケース 39 仕事中のトラブルで理不尽な解雇。弁護士が不当解雇を主張し,解決金200万円を獲得!
- Kさんの解決事例(男性・40歳代)
- ご依頼内容 不当解雇・退職,労災
- 雇用形態 正社員
流通業でドライバーとして働いていたKさんは,ある日,仕事中に先輩とトラブルとなり暴行を受け,全治10日のケガを負ってしまいました。そして,Kさんがケガの治療で休んでいると会社から連絡があり,「まわりの社員に悪影響がある。騒ぎを起こした責任をとって退職してほしい」と,退職勧奨を受けました。Kさんは,殴られてケガをした被害者なのに,なぜ会社を辞めないといけないのか納得できず,退職を拒否しました。すると突然,会社に解雇されてしまいました。困ってしまったKさんは,会社に対して何か請求できないか弁護士に話を聞きたいと考え,当事務所にご相談くださいました。
弁護士は詳しくお話を伺い,仕事中のケガに関しては,労災保険の「第三者行為災害」に該当することをご案内しました。そして,不当な解雇である可能性が高く,会社と闘うことで金銭などを獲得できる見込みがあることをご説明したところ,Kさんから正式にご依頼いただくことになりました。
ご依頼後,弁護士はまず,Kさんの労災申請の手続に協力するよう,会社に要請をしましたが,会社は個人間のトラブルのため労災には該当しないと主張し,申請手続への協力を拒否してきました。そこで,申請の書面に会社が協力しない旨を記載して労働基準監督署に提出し,労災申請を行いました。さらに弁護士は,暴行トラブルの責任はKさんにはなく不当解雇であること,Kさんが仕事中に暴行を受けて多大な精神的苦痛を負っており,会社には使用者責任があると強く主張し,解決金の支払を求めました。その結果,会社は支払に応じ,Kさんに解決金200万円が支払われることで合意に至りました。