ケース08 突然の退職強要。弁護士の交渉により不当解雇を認めさせ,解決金170万円を獲得!
- Iさんの解決事例(男性・40歳代)
- ご依頼内容 不当解雇・退職
- 雇用形態 正社員
Iさんは,コンサルティング会社で,課長として日々の業務を精一杯こなしていました。しかし,ある時から,社長から1時間以上も叱責されるというパワハラを週に数回も受けるようになり,精神的に追い込まれ体調を崩してしまいました。Iさんは,悩んだ末,直属の上司に相談したところ,休職をして体調が回復次第,復職することになりました。
ところが,休職の了承を得ていたにもかかわらず社長には伝わっておらず,社長から,無断欠勤を理由に会社の決定事項としてもう来なくてよいといった旨が書かれたメールが届きました。さらに,一身上の都合で退職届を書くように迫られ,従わないなら離職票などを発行しないと脅されてしまいました。Iさんは,会社を辞めたくはありませんでしたが,しかたなく,これに応じてしまい退職届を提出してしまいました。しかし,社長のこのような仕打ちに到底納得できなかったIさんは,会社に対して何かできないかと思い,当事務所にご相談くださいました。
当事務所の弁護士は,Iさんがすでに自己都合退職として退職届を提出してしまっているものの,証拠として社長からのメールが残っていること,休職の了承を得ていたにもかかわらず,無断欠勤を理由に突然の解雇は不当解雇にあたる可能性が高いとご説明しました。
ご依頼を受けた当事務所は,すぐに会社側と交渉を始めました。Iさんの退職届は,解雇された後に提出されたため,法的には無効であると主張しました。その後,証拠をもとに,相手方と粘り強く交渉した結果,相手方は, Iさんに対する不当解雇を全面的に認め,解決金170万円を支払うことで示談が成立しました。