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労働問題の解決事例集

ケース04 試用期間中の本採用拒否につき,月給5ヵ月分の解決金で示談成立。ご依頼から約1ヵ月でのスピード解決!

Tさんの解決事例(男性・20歳代)
ご依頼内容 不当解雇・退職
雇用形態 正社員(試用期間中)

Tさんは医療機器を販売する会社に入社しました。入社後半年は試用期間として各部署で研修を行い,4ヵ月目から営業の研修が始まりました。ところが,営業の研修を始めて1ヵ月ほど経過した頃,Tさんは上司に呼び出され,「君は見込みがない。退職してほしい」と告げられました。Tさんは思いもしない出来事に頭の中が真っ白になり,まともな返事をすることができませんでした。

次の日,上司から退職の返事を求められました。Tさんは「自分の悪いところを教えてほしい」,「納得できない」と食い下がりましたが,はっきりとした回答を得られず,「自分から辞めないならクビにする」とまで言われました。その後,Tさんの自宅に会社から本採用拒否の通知が届き,失職してしまいました。

本採用拒否の通知には能力が不十分であるとしか書かれておらず,具体的なことが何もわかりませんでした。Tさんは本採用を拒否されるほど研修での評価が悪かったことがどうしても納得できず,当事務所にご相談くださいました。

当事務所は,本採用拒否も解雇の一種であり,解雇の無効を主張して会社に金銭を請求できる可能性があること,Tさんのケースでは,解雇が正当化される事情は見当たらないことなどご説明しました。

ご依頼を受けた当事務所は,すぐに会社側との交渉に取り掛かりました。Tさんが会社から言われた理由では不当解雇であると主張するとともに,会社に解雇理由の開示を要求しました。そして,会社側から解雇理由を聞くと,Tさんへの評価は研修を担当した上司の主観に過ぎず,客観的な評価基準に基づいていませんでした。当事務所は本採用拒否の不当性を訴え,会社に交渉を続けました。

その結果,本採用拒否における会社の非を認めさせ,Tさんの月給の5ヵ月分が解決金として支払われることになりました。また,ご依頼から約1ヵ月のスピード解決となりました。

今回のケースのように,試用期間中でも,正当な理由のない解雇は無効を主張して会社に金銭を請求できる場合があります。諦める必要はありません。

弁護士  正木 裕美  [愛知県弁護士会]

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