退職勧奨・退職強要

急な退職勧奨には,どうしたらいいの?
~弁護士が教える退職勧奨への対応策~

Nさん

Nさんのケース

Nさん
実は困ったことになりました。
K弁護士
Nさん,どうしました?
Nさん
勤めている会社から,「辞めてくれ」と言われたんです。まだ小学生の子どももいるのですが,私は辞めなければならないのでしょうか?
K弁護士
会社から急に解雇されたのですか?事情がよくわからないので,詳しく教えてください。
Nさん
解雇ではないのですが,最近会社の業績が芳しくないようで,人員整理のために辞めてくれと言われたんです。
K弁護士
なるほど。退職勧奨というわけですか。具体的には,なんと言われたのですか?
Nさん
「君は長くウチで働いているが,結果がまったく出ていない。今のうちに自己都合退職という形式で辞めてもらえれば,会社としても強硬な手段にでることはないよ。考えておいてくれ」
K弁護士
それは,ちょっとひどいですね。
Nさん
私は辞表を書かなければならないんでしょうか?
K弁護士
そんなことはありませんよ。クビにしてしまうと後から問題になる可能性があるから,退職勧奨を用いる会社が増えているんです。退職勧奨なら問題にならないと思っているようなんですが,方法が適切ではないために,後から問題になるケースも多いんですよね。 退職勧奨には強制力はないので,嫌なら「嫌です」と言い続ければいいんですよ。
Nさん
でも,会社は「強硬な手段をとる」と言っていますが,大丈夫なんですか?
K弁護士
そういう言い方が問題なんです。Nさんの不安を煽り,精神的に追い詰めて,自己都合で辞めるように仕向ける。そうなると,もう退職強要ですよ。退職勧奨は,あくまで辞める人の自由意思が確保されていなければなりませんから。
Nさん
じゃあ,私はどうすればよいのでしょう?
K弁護士
ふだん通りに働いていてください。会社によっては,退職勧奨に応じる代わりに,退職金としてまとまった金銭を与える場合もありますので,条件面も見て,ご自身で決断なさってください。辞めたくないのであれば,退職勧奨されても辞表は出さないようにしてくださいね。
Nさん
わかりました。とりあえずそれで様子を見てみます。ほかに注意することはありますか。
K弁護士
退職勧奨で大事なのは,とにかく自分の意見をしっかりと持つことです。また何か動きがあったらすぐに来てください。
Nさん
はい。よろしくお願いします。

================それから,1ヵ月後======================

Nさん
先生!助けてください!!
K弁護士
Nさん,どうしました?
Nさん
会社をクビになってしまいました。退職勧奨を断り続けていたら,昨日「Nさん。今までご苦労さま。本日付けで解雇としますので,明日からもう来なくて結構です。解雇予告手当として,1ヵ月分の給料は支払います」と言われたんです。
K弁護士
会社がしびれを切らしましたか。
Nさん
どういうことですか?
K弁護士
会社としては,退職勧奨に従業員が応じない場合に,最終的には解雇にするケースが多いんです。もともと解雇にしたいところを,後のトラブルを回避するために退職勧奨という手段を用いているという面もありますから。
Nさん
今,クビになったらとても困ります。
K弁護士
クビにならないのが1番なんですが,それでもクビになってしまった場合は,解雇自体の無効を主張して争っていくことができます。
Nさん
解雇を無効にすることができるんですか?
K弁護士
会社をクビになると,生活の基盤を失うわけですから,解雇の効力については厳しく判断されるんです。一般的には,解雇に客観的に合理的な理由があって,社会通念上相当と認められるかどうかという点から判断していくことになります。
Nさん
会社からは,業務成績が悪いから,クビにする理由は十分にあると言われているんですが…。
K弁護士
業務成績が悪いことを理由に解雇する場合,業務成績が著しく悪く,再三の改善注意を促しても改善の見込みがないくらいでないと,解雇に客観的に合理的な理由があり,社会通念上相当とは認められないと思います。
Nさん
そうなんですね。私の場合,勤務成績がいいとは言えないですけど,特別悪いというわけでもないと思います。
K弁護士
それであれば,解雇が無効となる可能性が高いです。ただ,これから争って決着がつくまでに,どんなに早くても3ヵ月くらいかかってしまうと思いますので,その間の生活費をなんとかしなければなりません。
Nさん
そこは大丈夫です。先日,先生から説明を受けたので,念のために再就職先を決めていました。
K弁護士
そうですか。それなら安心です。

不当な扱いをこのまま我慢していたら…

退職勧奨は虫歯と同じで,このまま放っておくと,雇用環境は悪化していくだけです。会社はさまざまな手を使って社員を不利な立場に追い込んでいき,行動は徐々にエスカレートしていきます。いずれ,あなたに退職届を書かせようとしたり,「追い出し部屋」に追いやられてしまうような退職強要に発展していきます。

状況がどんどん悪化していくと,弁護士にご相談いただいても,打つ手がほとんどなくなってしまうかもしれません。我慢していたら本当に手遅れとなり,会社を辞めるしか選択肢がなくなるおそれもあります。

弁護士は労働トラブルに悩むあなたの心強い味方です

会社から退職勧奨や退職強要を受けた場合は,法律の専門家である弁護士に相談することをおすすめします。弁護士にご相談いただければ,あなたと会社との関係悪化を避けながら,不当な扱いや退職勧奨が収まるようアドバイスができます。

不当な扱いや退職勧奨は,不安やストレスとなり体調を崩してしまう方も少なくはありません。誰かに相談するだけでも気持ちが軽くなりますし,ひとりで悩んでいても,解決は遠のくばかりです。

労働トラブルを抱える以前の生活に戻り,また仕事に専念できるようになるためにも,まずは弁護士にご相談ください。

弁護士 篠田 恵里香

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